パートタイマーへの社会保険の適用拡大
2021/09/10
2022年10月から、段階的にパートタイマー(短時間労働者)への社会保険の適用拡大が 開始されます。ここでは、自社が該当するかの判断の指針としてポイントを解説します。
現時点での加入要件
社会保険は、正社員のほか、一定の要件を満たしたパートタイマーも加入することとなっ ています。2022年10月以降、この加入すべき基準が変更になります。
現時点でのハートタイマーの加入要件は、次の①〜⑤の全てを満たすこととなっていま す。
①週の所定労働時間が20時間以上
②賃金の月額が88,000円以上
③学生ではないこと
④雇用期間が1年以上見込まれること
⑤従業員が501人以上であること
段階的拡大
現時点での適用要件について次のように拡大されていきます。
④の要件
雇用期間が一年以上見込まれる⇒2022年10月~雇用期間が2ヵ月を超えて見込まれる
⑤の要件
従業員が501人以上⇒2022年10月~従業員数が101人以上
2024年10月~従業員数が51人以上
(注)従業員数は、厚生年金保険の被保険者数を言います。
留意点
2024年10月の段階で、多くの中小企業が要件に該当する可能性があります。
ハートタイマーの中には、健康保険の被扶養者(国民年金の第3号被保険者)として勤務 を希望する人も多くいるかと思います。早めに、社会保険の適用拡大により被保険者とな る方を把握する必要があります。
また、従業員数が2の要件に該当した後に従業員数が減少して要件に該当しなくなっ た場合でも、元に戻るわけではないことに留意が必要です。
ご相談などございましたら弊社担当まで、お気軽にお声がけ下さい。