景気と雇用の経営指標を見る!①景気ウォッチャー調査を見るとー2
2023/04/18
2⃣別分野では...
次のグラフは、直近1年の分野別のグラフです。
〇青...「家計動向関連」のグラフ
顧客を消費者とする小売業・飲食業・サービス業・住宅建設業など「B-to-C」
業種について
〇赤...「企業動向関連」のグラフ
顧客を事業者とする「B-to-B」業種の製造業・建設業・サービス業などの
業種について
〇グレー...「雇用関連」のグラフ
ハローワーク・人材派遣業・学校など、雇用状況に敏感な企業・団体の業種から
の情報による
コロナの初期の状況では、全分野とも大きく落ち込みました。
その後は、対消費者の飲食業やサービス業など「家計動向関連」の業種の方が、「企業動向関連」の業種より、戻りの回復が鈍かった時期がありました。
しかし、この半年くらいは、ワクチン接種も進み、コロナ感染も重症化しづらくなるなど、緊張感が和らいで、個人消費に敏感な「家計動向関連」の業種が持ち直してきて、「企業動向関連」の業種を景気判断では上回っています。
現在の特筆する点は、「雇用関連」がずっと50以上を継続していることです。雇用に敏感な「ウォッチャー」からは、「求人が多く人手不足感が強くなっている」という判断が多いと言うことです。
最初に緊急事態宣言の出た2020年4月では、「6.3」という記録的な低さで、その後は上下を繰り返しましたが、この1年は50以上を継続し、今後「人手不足感の強い」状況は続くのではと思っています。