自社の「決算書」は"ここ"をみる!(PART1)-①
2025/09/01
会社には、必ず「決算」があります。
最近流行りのAIに「なぜ決算をするのか?」と質問してみると...
「~決算を行う主な理由は、企業の経営成績と財政状態を明らかにし、ステークホルダー(株主、取引先、金融機関など)に報告するため、そして納税額を確定するためです。また、経営者が自社の状況を把握し、今後の経営戦略を立てる上でも重要です。」などと答えてくれます。
「税務署や銀行・取引先に提出するため」に加え、「自社の経営状況の把握と経営戦略のため」が「決算を経営に活かす」ことになります。
今月のかわら版から数回にわたり、「決算を経営に活かすポイント」について取り上げていきます。
❶ 決算書の「これだけ」ポイント
決算書には、2 つの書類があります。
ひとつは「自社の経営成績」、売上・経費・利益を表示した「損益計算書」です。
この1年間の「売上」から「原価や経費」を引いて、「利益」がいくらあったか。
いわば、1年間の経営の成績表です。
売上は「お金が入った」時点で計上するわけではなく、「納品ベース」で計上をします。
損益計算書( イメージ)
売 上 高 xxxx 万円
仕 入 高 xxxx 万円
売上総利益 xxxx 万円
販 売 費
人 件 費
営業利益 xxxx 万円
:
当期利益 xxxx 万
もうひとつは、「自社の財務状況」、決算日においての「資産...現金や預金、売掛金や土地・機械などがいくらあるか?」と「負債...借入金や買掛金・未払金などがいくらあるか?」を表示した「貸借対照表」です。
「貸借対照表」は、決算日(3月決算であれば、3月31日)時点で、現金や預金、売掛金や土地・建物等の資産、そして、借入金などの負債や資本金などの純資産がいくらあったかを表示していきます。
財産・負債などの状態がわかります。
貸借対照表( イメージ) | |
【流動資産】
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【流動負債】
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この2つを基に、税務署は「決算書・申告書に不自然さはないか」、銀行は「お金を貸して大丈夫か?」などを判断していきます。
- 税務署が見る決算書のポイント
税務署には、その地域の全事業者の申告書と決算書が集まります。
そして申告書・決算書などを分析し、税務調査の選定において例えば、不自然な申告書・決算書であったり、不自然な過去3 年間の動きであれば、「ちょっとお かしいな? 税務調査で実態を調べてみようか...」となります。
金融機関が見る決算書のポイント
会社の「利益状況はどうか」「資金繰り、資金余力は...」「不自然な決算書でない か、不自然な過去からの動きはないか」などの視点で、「融資はできるか、回収 の危険性は...」などを見ていきます。
明日の記事では、「経営者が見るための「決算書」に変える」をアップします。
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