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自社の「決算書」は"ここ"をみる!(PART1)-③.Ⅱ

③金融機関が見る重要ポイントとは...

② 金融安全率

不況などに耐える力(売上の余裕度)を示します。
黒字・赤字のボーダーラインの売上高(損益分岐点売上高)に対して、現在の売上がどの程度高い水準にあるのかを示しています。
 この値が高いほど、経営に余裕度があり、多少売上が下がっても赤字にならないといえます。
 「経営安全率」を見るためには、まず「損益分岐点売上高」を知る必要があります。
損益分岐点売上高」とは、文字通り「黒字」と「赤字」の境目、赤字にならないトントンの売上高です。例で説明すると、 

① 2,000 円で30 個仕入れた商品を1個3,000 円で販売する。
②固定経費が10,000 円かかる。

 この例であれば、次のように10 個売れれば損益トントンなので、損益分岐点売上高は、30,000 円となります。

売上30,000 円(3,000 円× 10 個) - 原価20,000 円(2,000 円× 10 個)
- 固定経費10,000 円 = 0

「損益分岐点売上高」を求めるには、まず経費を「変動費」と「固定費」に分けることが必要です。かわら版_0709_5.png
「変動費」とは、売上の増減に伴って変動する費用で、商品原価・材料費・外注費などがこれにあたります。
「固定費」とは、売上の増減に関係なく固定的に発生する費用で、人件費・減価償却費などがこれにあたります。
 また、売上高から変動費を差し引いた金額を、付加価値(限界利益...粗利益)といい、損益分岐点売上高は、以下の算式で求められます。

かわら版_0709_6.png

 例えば、損益分岐点売上高が8000 万円で、実際の売上高が1億円であれば、経営安全率は、20%と計算されます。
 損益分岐点・経営安全率とも金融機関が重要視する経営指標で、これも業種柄で一律にはいきませんが、「20%」がひとつの目標です。

 損益分岐点売上高が低い会社は、余裕度のある経営をすることができます。
 損益分岐点は3つの要素で成り立っているので、売上が上げる( 単価・顧客数のアップ)、売り上げがなかなか上がらない状況下の場合には、変動費率(原価率)を下げるか、固定費を下げるかがポイントになってきます。

明日の記事では、「金融機関が見る重要ポイントとは...③労働分配率」をアップします。

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