自社の「決算書」は"ここ"を見る!(Part2)ー③
2025/10/03
③「キャッシュフロー計算書」の具体的な見方
具体的な「キャッシュフロー計算書」を見ていきます。
最大ポイントは、「キャッシュの種類により、大きく3つに分かれる」という点です。
1.営業キャッシュフロー
前ページの図の「青色のおび」の箇所です。
その会社の「営業そのもの」において、どのくらいのキャッシュを得られたかがわかります。
2.投資キャッシュフロー
前ページの図の「黄色のおび」の箇所です。
土地・建物・機械など固定資産の取得( 投資) や、売却( 投資回収) によるキャッシュの流れがわかります。
3.財務キャッシュフロー
前ページの図の「緑色のおび」の箇所です。
資金手当てのための借入やその返済など、営業ではない財務上のキャッシュの流れがわかります。
4.当座資金の増減
前ページの最後の「オレンジ色のおび」の箇所です。
営業・投資・財務に分けた3 つの「資金= キャッシュフロー」の合計により、今期において、資金( キャッシュ) が総額で、いくら増えたか又は減ったかがわかります。
会社のお金の動きを、この3つに分けることで、資金( キャッシュ)がどんな理由で、どれだけ増減したかがわかります。前ページの図の要点をまとめると次です。
〇「利益は70 万円」の計上となっていますが、「営業キャッシュフロー」は、マイナス19 万円となっています。
〇「投資キャッシュフロー」は、土地( 固定資産) の購入をして462 万円のマイナスでした。
〇「財務キャッシュフロー」は、土地( 固定資産) の購入に充てるための借入を行ったため、470 万円のプラスでした。
〇「上積みキャッシュ高= 期首と期末を比べた資金の増減」は、マイナスの11 万円で、若干のマイナスであったことがわかります。
明日の記事では、「キャッシュフロー計算書で大切な3つのキャッシュフロー」をアップします。
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